上野動物園
今日手違いで有休を取った夫。ムダにしてはいけないということで上野動物園へ。
昨日東京では春の嵐が吹き荒れていた。
だからもう桜もないだろうなーと思ってたけど、案外残っていて。
桜吹雪の中でくるくるキャッキャとはしゃぐ娘の儚さたるや。
夫と娘は動物をこよなく愛しているので、私はベビーカーとリュック担当。夫は娘を抱いてひとつひとつじっくり観察。
前回来たときは土日だったのかな。確か冬に来たような気がする。その時は混んでてパンダもゴリラも人垣の間からしか見ることが出来なかったけど、今日は空いていてそれらもじっくり見れた。良かったね。
歩き疲れたけど、楽しかった。
暑くもなく寒くもなく、曇り空で、足元には草花が咲いていて、木々の新緑が目に鮮やかで。
娘は途中すっころんで膝をすりむいてしまったけど。子供だから仕方ない。だからスカートなんて…と思ったけど、最近スカートに凝っているのだから仕方ない。
楽しかったなぁ。
目黒川
朝起きて庭!昼はラーメン!近所のあのコースを一周して満開の桜のトンネルをくぐって、夫実家!そして目黒川!ヘイタクシー
想像よりも空いていて、だけど多い多い、人人人。
桜を見に行ったというよりも人を見に行ったような感じだ。
桜は満開。懸念していた寒さも雨もなく、てくてくと私、娘、夫、夫の両親で歩く。
「さくら、いっぱーい!」
と、頭上の桜に笑顔で手を伸ばす娘。
かぐや姫のワンシーンを思い出した。
自然とともにある時が子供は一番いい顔をする。気がする。胸が痛む。
思わぬ人物と遭遇したりして、ものすごく楽しかった。
人混みを掻き分けて歩くのに必死で、情緒も風情も何もないかもしれない。
だけど、夫の両親が嬉しそうにしていたのだからそれで良し。彼らはすこし、複雑なのだ。
来年も また来ようねと ははが言い 二人の背中 見る目黒川
桜のトンネル
4月1日。
新生活が始まるわけでもなく、誰かに騙されることも誰かを騙すこともなく、特にいつもと変わらぬ今日。
だけどせっかくだから気持ち新たに、というか気まぐれに、庭の草取りをした。
穢れがおりてきて(昔の人はケガレなんていうけど今こんなこと公に言うひといたらめちゃくちゃに叩かれるだろうな時代の色的に)もうなにもできない腹痛い助けてって悶絶してたけど、イブ飲んだらすっかり元気になったのでその勢いで。寒くもなく暑くもなく曇り空だったし。
やるんだ、今年こそ。庭を作るのだ。
それにしてもすごい草。まぁ、引っ越してきてから一回も手入れしてないから当たり前か。
しかし半年以上手入れなしでこの程度の草か…鹿児島で同じくらい放置してたら密林になってるよ。冗談抜きで。
そしてすごい虫。クモ、アリ、ナメクジ、だんご虫、てんとう虫、ミミズ、カミキリムシのちっちゃいやつ、なんでもござれ。
だけどなんてことはない。
半年以上この世の春を謳歌していた彼らからしてみればふってわいた災難。まさに青天の霹靂。
ごめんよ、ごめんよ…と心で唱えながらガンガン土を掘り返した。
そして、鹿児島の庭に比べたら…
雑草のパワーも、虫のスケールも、庭の広さも、可愛らしいものです。
私が引っこ抜いた草を娘が所定の場所に運ぶ、というお手伝いをしてくれた。
だけどいちいち虫にビビる。そのたび宥めなくてはいけないのでちょっとたいへん。
娘が「さくら、いこ!」と言うので桜のトンネルを見に行った。
満開、の一歩手前。
そのあとラーメンを食べに行って、郵便局行って、買い物して、また桜のトンネル通って帰宅。
帰ると「さくらもういっかい!」と言って暫く泣いていた。ごめん、薬が切れてきたんだ…明日また行こう、必ず。
今日も今日とて日が暮れる。
明日は目黒川。晴れるといいな。
花曇り
買い物のあと、家の近所をぐるりとまわる。
どこに桜の木があるのか知りたかった。
生まれ育った町ではどこに桜の木があって、どこが早くて、遅くて、なんてのも大体把握してたけど、初めて迎えるこの土地での春。地道にこの足で、いや車で確認しなくてはどうにもならない。
天文台通りを左折して、飛行場のほうへ。
それから武蔵野の森公園と外国語大、警察学校の間を通って、スタジアムに出る。
こういうときの私の勘はよく当たる。
その道はまさに延々と続く桜並木道だった。
まだ五分咲きにもならないくらいだったけど、花曇りの空に淡いピンク色が映し出されるよう。
土地柄広大な敷地が続くので、空がだだっ広く車も信号も少なくて、ゆっくりゆっくりまっすぐな道をゆく。
「ほら、桜だよ」と教えると、娘は身を乗り出してその光景を目に焼き付けていた。
「桜、いっぱーい!」と嬉しそう。良かった。去年まではただ見つめるだけだったのに、ああ、成長を感じる。
だけど感動もつかの間、よほどその景色が気に入ったのか「もう一回!」とアンコール。
5周くらいした。
疲れた…。
眼前に広がる桜並木道。
曇り空。
あたたかい風。
遮るものは何もなく、まっすぐすぎるほどまっすぐな道。
花曇り、という言葉がうまれた遠い昔のことを思う。
平安の世のみやこは知らないけれど、きっとその頃と変わらぬものを今見ているのだろうなぁと思った。
東京に暮らし始めて、尚更季節に敏感になった気がする。ないものねだり。
女だけで有栖川
公園に行った日曜日。
あ、おじさん犬(ロングコートチワワ)も一緒だった。
そこかしこで桜の花がちらほら。
公園まで、てくてく娘は楽しそう。
日曜日の広尾商店街は歩行者天国になり子連れにとっては有難い。
アイスを買って、公園のベンチで食べてたらロバを散歩する男性がいてびっくり。義母曰くよくこの辺に出没するするらしい。花売りだとか。確かに鞍のところに何かあった気がする。
春の日曜、昼下がりの有栖川公園はとても賑わっていた。やはり八割外国人。
遊具で遊んでいたらある有名人が子供を連れて遊びに来ていた。俳優さんなのでオーラを消すことも自在なのだろうか、目の前にいたのに私は全く気がつかなかった。
このへんをウロウロしていると本当によく有名人を見かける。
娘はこの日「じゅんばん」を覚えた。
来週は、お花見できるかな。
あのさそりのように
眠いので箇条書き。
・土曜日、花見の予定だったが寒かったし桜も全然咲いてないので急遽予定変更して科学館へ。
・建物がモダンでかっこいいし綺麗。春の日差しと舗装された歩道の草花と娘の笑顔と駆け足が相俟って感動。
・休憩室広くて日当たり良くて綺麗。
・お互い弁当作りすぎた。
・友人。稲荷寿司、生春巻き、チキンナゲット。
・私。筑前煮、ほうれん草とベーコンとコーンのソテー、卵焼き、きゅうりの浅漬け、パイナップル、おにぎり。
・娘はくまさんのお弁当に大喜び。珍しく一人で黙々と食べてた。終始嬉しそうだった。
・一日中居ても飽きないくらい館内の展示物やワークスペースなど、なにもかもがハイクオリティだしそれらが沢山ある。
・元素記号と共に実際に使われているものが展示してあって、これはもう各学校の理科室に置いておくべきだと思った。単純な暗記をしても何にもならない。
・上から玉を転がすやつに娘がハマる。今、君は物理学の第一歩をスタートさせたのだ。
・名前忘れたけどジェンガみたいなやつが最高に楽しかった。3人で黙々とやった。そのスペースでは子供よりお父さん達のほうが夢中でやっていたのがなんとも微笑ましい。
・プラネタリウム。小5ぶり。思ってたよりずっとずっと本物の星。感動して泣いた。
暗くなってビビるかな、映画館にも行ったことないし…って思ってたけど、娘はずっと星を見て月を見てお話を聞いていちいちリアクションして、それにも感動してこっそり泣いた。夜空好きだもんね。
・1等星の名前がいちいちカッコいい。
・日本はもちろん世界各国の星座の話を知りたいと思った。あぁ小学生の時も同じ気持ちになって図書館で星座にまつわる話(物語オンリー)(理科苦手だった)を借りまくって読みまくったなぁ。と思い出し懐かしむ。
・締めの挨拶に胸が震えた。「宮沢賢治の銀河鉄道の夜も、いつか昔話や神話としてこうやってこういう場所で語られるかもしれません。星は見る人によって様々に、自由に解釈できます。あなたが今考えた星の物語も、いつかこんな風に語られる日が来るのかもしれませんね」粋だしすごく心に響いた。
・結局5時間も滞在した。そのあと友達乗せて新宿まで。降ろして広尾まで。明治通りをまっすぐ。車は少ないけど人が多かった。特に新宿と原宿。夜の新宿のあんなギラギラのとこ運転したの初めてでとても緊張した。不夜城。
・とっても楽しくて有意義な土曜日。今度は夫を連れて行こう。科学館。そして東京中の「館」がつくようなところは全て行きつくそう。夫との出会いも博物館だしな。うんそうしよう。