野に咲く花のように

庭先や、その隣の駐車場では今野花が咲き乱れてる。

初めての東京の冬は長く感じた。鹿児島から越してきたからそう感じたのかもしれない。だけど冬の長さで言えば、23年過ごした山形には敵わないはずなのに、それよりもうんと長く感じた。

雪の降らない冬は、あんまりいいもんじゃないなぁ。というのが感想。



草や木や花が綻ぶのを、ここ最近は毎日観察している。娘と一緒に庭に出て。

ハーブも幾つか植えたし、草取りもしたし、生姜や椎茸を干したりしてる。

虫にビビってた娘はもういない。ハチも、アリも、だんごむしも、てんとうむしも、ミミズも、ナメクジも、ここで自分と共生する生き物だと認識したのだろうか。
しゃがみ込んで、じっと土を覗き込む二歳児の姿はなかなか愛らしい。

空も、鳥も、虫も、猫も、草も木も花も。
そのひとつひとつを指差し、私に報告してくる娘を見て、やっぱりそれが一番だよなぁと痛感する。

世界が美しいってこと、それだけ教えたかったよ。

どんな子に育ってほしい?とか、家族友人間での育児の議論的なものに全く頓着してなくて、これでいいのかと葛藤することもあった。
 
けど、やっぱり今のままでいい。


私は母親らしくない。いや、これでも結構頑張ってるつもりだけど。
でもどうひっくり返ったって、思ってもないことを子供に強いることはできないんだと気づいた。


私も夫も、これからの人生にワクワクしてる。自分自身にワクワクしてる。
だから、子供にとっちゃ迷惑なこともあるかもしれない。

まぁ共同体ってことで、それぞれ笑って過ごせたらいいんじゃないでしょうか。

核があれば大丈夫なような気がする。


周囲に倣う必要なんてない。育児も一緒だろう。乳離れできなくたっていいさ。(結局卒乳できなかった…)



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