師走

めっちゃ師走。毎年思うけど年々ヒドくなってきてる。

まず、ある日、新宿に飲みに行った。指定された思い出横丁がどこなのかわからず迷路みたいな道をうろうろ。結局アルタ前で迎えに来てもらう。

ゴミとドブとその他諸々の匂いで溢れる薄汚れた路地に飲み屋があって、飲んで。

二次会も行ったんだけどもう記憶ない。

あの日だったんだもの。酔うよ。しかも熱燗ばっかりぐいぐい飲んで、そりゃ酔うよ。

で、どうやって恵比寿まで帰ったのかよくわからないけど、悲劇は起きた。

夫に恵比寿ついたよのラインを入れようとして、コートのポケットから携帯を取り出す。が、するりと手からこぼれて勢いよくアスファルトの上に叩きつけられる携帯。あとはお分かりですね。

無残にもバキバキに割れるガラス。まるでクモの巣を張り巡らせたかのよう。もしくは銃弾で撃ち抜かれたかのような。そんな。

酔ってたからまだ取り乱さなくて済んだものの、シラフだったら涙の一つでも流したかもしれない。

様子見て、情報集めて、昨日まで我慢した。

結局アップルストアに行って直してもらうのが最善の策だと結論し、渋谷のアップルストアへ。以前、何年か前に一度か二度来たことがある。そのとき感じた「アップルすげー！」を昨日もまた同じように感じることができた。値段に関しても非正規店と変わらない、もしくはそれより安く済んだ。サポートなしで。なぜ非正規店はあんなに高いんだ？

行ってよかった。つるぴかに生まれ変わった我が端末の愛しきことよ。もう二度とあんな思いはするまい。二度とだ。

ファミレス、代々木公園、西武渋谷、ブックオフ、など、夕暮れから夜の渋谷を親子３人で満喫。人ごみの中楽しそうに歩く娘。こんなに、こんなに人が沢山いて、皆競歩みたいに歩く速度がはやくて、ビルの山で、ネオンが明るくて、ついでにクリスマス用のイルミネーションなんかもそこらじゅうにセットされていて、昼なのか夜なのかわからないくらい眩しくて、うるさい、あんな都会の真ん中で、はしゃぐ娘。たくましい。と同時に、ごめんね。

でも楽しかった。私は上機嫌だった。携帯が直ったってのも大いにあると思うけど。

思えばクリスマスシーズンの東京に来たことなんてないんだもの。

とにかく、すごい。ニューヨークなんかもこんな感じなんだろうなぁ。消費！消費！消費！

そういえばどこかの交差点で、壊れてしまった人間を見た。今思い出してもゾッとする。

ダメ、ゼッタイ。

人間って壊れるとあんな顔になるんだ。

私につられてか、娘も終始ご機嫌だったのでいい休日だった。暗くなり人気のなくなった代々木公園をダッシュしたり、楽しかったなぁ。

巻き戻すと、夫の誕生日があった。

えーっと何作ったんだっけ。あ、牛肉の赤ワイン煮込み、生春巻き、まぐろとアボカド、コールスロー、りんごのココナッツオイル焼き。か。

あと折り紙で飾り付けして、ね。毎年そのくらいしかできなくて申し訳ない。

いつか盛大に祝おう。いつか。

携帯がヤラレテル間は文字を見ると目眩がするほどスクリーンが見辛かったので、本ばかり読んでた。おかげで読む本がなくなってしまった。どうしよう。

さて、誕生日も終わったし、携帯も直したし、次は年賀状作りに励むとしよう。今年はもう面倒だから写真付きのやつフル任せでネットで済ませようと思ってたけど、やっぱり高い。高いよ。どうするか画策して、今週中には投函を済ませたいところ。

今週末は夫の兄と忘年会だし、来週には年末年始休みが始まる。なんてあっという間なのだろう。帰省の準備にも追われることになる。

嗚呼師走。鹿児島と同じく雪はないけど、あまり寒くないけど、師走なんだな。