多摩動物園

動物好きの二人を喜ばせるべく、多摩動物園へ。
車で30分かもっと早く着いた。近くて素晴らしい。




なんとなく圧迫感がある毎日。
都会に埋もれひっそり暮らしているような、そんな感覚があるからこそ広い空や大きな川を見ただけで随分と心が癒される。

道中も良かった。それにしても東京は桜の木が多い。既に紅葉も終盤に差し掛かり落葉が目立ち寂しい印象。新しく拓かれた街に植えられた若い桜の木は、この地を象徴しているように思えた。
モノレールの高架下をぐんぐん登って気がつけば木々が生い茂る山。東京は、突如として山が現れる。もともと山だったところを限界まで「住みやすい街」に開墾したからだと思う。


動物園の間近の駐車場は1200円。その隣は1000円。信号ひとつ挟むと500円。なのに1000円や1200円の駐車場は軒並み満車で、500円の駐車場はまだ100台ほど余裕があるとのことだった。迷わず500円の駐車場に停める。その前に、あまりにもお腹が空いていたのでコンビニでおにぎりを齧る。田舎の観光地によくあるウッドテラスのベンチに座る。娘は楽しそう。東京にもこんな場所があるんだね。澄み渡る青空に気持ちのいい風が吹いた。



それにしても多摩動物園、とんでもなく広かった。鹿児島の動物園も広いし山だし全部見て歩くのがひと苦労だと思っていたが、そんなの比ではないくらい、広い。そして山。予期せぬ急傾斜の連続で全員のっけから疲労困憊。

娘は歩くのを拒み終始抱っこ。初めて来た場所や人の多い場所では大体こうなる。わかっていたのになぜエルゴを持っていかなかったのか。


最初にライオンバスに乗った。ひとり360円。今年度をもってこのライオンバスがなくなってしまうとのこと。その前に来られて良かった。肝心のライオンは全員お昼寝中で、ガイドの運転手さんも「こうなってしまうと私も困ってしまうんですけどね」と包み隠さず胸中を明かしてくれた。夫は残念がっていたが、娘は「らいおん!」と目を輝かせていたので良かったと思う。

あとはもうとにかく歩いた。本当によく歩いた。娘を交替で抱っこしながら、何度も休憩を挟みながら。娘はハーゲンダッツを食べてるときが一番楽しそうだったな。
私はフクロウがたまらなく好きなので、かわいい白梟を間近で拝めたので満足。夫は最初からしつこく言っていたユキヒョウを見れたので満足。しかもさかんに動いていた。よかったね。




次来るときは、娘がもっと歩けるようになってから。むしろ、抱っこ!とせがむことがなくなってから。もう暫くは、いい。そのくらい疲れた。でも、楽しかった。とても。



体力の限界を感じていたが娘が寝てる隙に一人でいろいろ買い物を済ませた。帰ってきてからフルスピードで家事をこなし、ごはんを作り、食べさせ、久しぶりに旧知の友と飲みに行く夫を見送った。


娘と一緒に就寝。が、1時頃目が覚め夫にライン。終電を逃したとのこと。それからなんとなく眠れず6時近くまで起きていてしまった。

夫が帰ってきたのは8時半。始発に乗ったものの電車の中で寝てしまいグルグルしていたらしい。ひどく酔っていたがとても楽しかったとのこと。お疲れさま。

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