野に咲く花のように
庭先や、その隣の駐車場では今野花が咲き乱れてる。
初めての東京の冬は長く感じた。鹿児島から越してきたからそう感じたのかもしれない。だけど冬の長さで言えば、23年過ごした山形には敵わないはずなのに、それよりもうんと長く感じた。
雪の降らない冬は、あんまりいいもんじゃないなぁ。というのが感想。
草や木や花が綻ぶのを、ここ最近は毎日観察している。娘と一緒に庭に出て。
ハーブも幾つか植えたし、草取りもしたし、生姜や椎茸を干したりしてる。
虫にビビってた娘はもういない。ハチも、アリも、だんごむしも、てんとうむしも、ミミズも、ナメクジも、ここで自分と共生する生き物だと認識したのだろうか。
しゃがみ込んで、じっと土を覗き込む二歳児の姿はなかなか愛らしい。
空も、鳥も、虫も、猫も、草も木も花も。
そのひとつひとつを指差し、私に報告してくる娘を見て、やっぱりそれが一番だよなぁと痛感する。
世界が美しいってこと、それだけ教えたかったよ。
どんな子に育ってほしい?とか、家族友人間での育児の議論的なものに全く頓着してなくて、これでいいのかと葛藤することもあった。
けど、やっぱり今のままでいい。
私は母親らしくない。いや、これでも結構頑張ってるつもりだけど。
でもどうひっくり返ったって、思ってもないことを子供に強いることはできないんだと気づいた。
私も夫も、これからの人生にワクワクしてる。自分自身にワクワクしてる。
だから、子供にとっちゃ迷惑なこともあるかもしれない。
まぁ共同体ってことで、それぞれ笑って過ごせたらいいんじゃないでしょうか。
核があれば大丈夫なような気がする。
周囲に倣う必要なんてない。育児も一緒だろう。乳離れできなくたっていいさ。(結局卒乳できなかった…)
こんなにも新緑が綺麗
水曜から金曜まで夫不在。
最近こんなに長く家を空けたことはなかったからか、娘調子狂いまくり。夜なかなか寝なかったり、朝とても早く起きたり、パパくるー!って玄関指差して泣いてたり。
図書館に行ったり、普段あんまりしないことをして平日は乗り切った。
金曜は夫実家へ。
昼すぎに家を出て電車に乗り込む。一旦新宿まで出たのはいいけどどこから山手線に乗ればいいのかわからなくて随分うろうろした。何人かに聞いてもわからなかった。私って…
恵比寿に着いてからは、ガーデンプレイスへ。子供を走らせるにはちょうどいい。人もいないし、広いし。
ジョエルロブションの出前の広場がいい感じだった。今度は夫と来よう。
三越の遊び場で長々と遊んだ。
歩いてお家へ。ちょうど夫兄と合流。
娘を寝かしつけてからおかあさんと二人で飲んで、盛り上がって、ラーメン屋へ行って、寝たのは3時。次の日辛かったのは言うまでもない。
土曜は昼すぎに有栖川公園へ。今までで一番人がいた。
帰り、商店街の近くのお寺で遊ぶ。
都会にいても私は結局こうして人の少ない広い緑のある場所を探してそこに腰を下ろしているのだから、やっぱり向いてないなぁ。
夜に夫が来た。娘はとても嬉しそうだった。
みんなでひらしょうに行った。美味しかった。
日曜は家へ帰って、ラーメン屋に行って。
ラーメンばっかり食べてるな。痩せるわけないや。
かつて訪れたことのある場所がたいへんな被害を受けているのをテレビ越しで見ていると、他人事ではないし心がいたむ。
備えをしなくては、と思う。